魚の目・タコ

魚の目とは?原因や症状・治療法

魚の目とは?原因や症状・治療法魚の目とは、皮膚に摩擦や圧迫といった刺激が継続的または断続的に加わることで、その部位の角質が厚く硬くなってしまうことを指します。
主に足裏の骨の突出部に好発します。
中央には窪みや白い点のような芯があるため、魚の目、あるいは鶏眼と呼ばれます。

症状

  • 角質が厚く硬くなる
  • 中心に窪み、白い点のような芯がある
  • 芯はだんだんと大きくなり、皮膚の奥へと食い込んでいく
  • 圧迫時の痛みが出て、悪化すると歩行が困難になることも

芯があるのが特徴的な症状と言えます。かゆみ、赤みなどは見られません。

原因

原因

魚の目は、異物が混入し、それを排除しようと皮膚が硬くなることにより起こります。

魚の目はうつる?

魚の目はウイルスや細菌が関係しているものではないため、人から人へと直接的・間接的にうつることはありません。

治療方法

イボコロリやスピール膏などの市販薬でも治療は可能です。
皮膚科では、厚くなった角質の表面を削って、芯を取り除きます。痛みはほとんどありません。
感染の可能性がある場合には、必要に応じて抗生物質を処方します。

痛くて歩けない時の対処法

痛くて歩けない時の対処法

痛みの原因は、魚の目の中心にある芯です。
放置していると、芯は徐々に奥深くに食い込み、痛みも強くなってきますので、皮膚科での治療を受けるようにしてください。

タコの症状や原因

タコの症状や原因

タコは、皮膚の同じ部位が継続的または断続的に刺激されることで、角質が厚く硬くなることです。また、肥厚によって同部位の触覚が鈍くなります。
足裏、足指、くるぶし、手のひら、手指などが好発部位です。
魚の目と異なり痛みはなく、芯もありません。

タコの症状

  • 角質が厚く硬くなる
  • タコができた部分の触覚が鈍くなる

主な症状は、上記の通りです。痛みや芯、赤み、かゆみなどはありません。

原因

タコは、摩擦や圧迫などの刺激が継続的または断続的に加わることで発生します。
靴の大きさやサイズが合っていない、歩き方や立ち方が悪く足裏への刺激が偏るといったことが具体例として挙げられます。
ペンを握る時間が長い人にできるペンダコ、ラケットを使うスポーツをする人にできるラケットダコ、赤ちゃんの吸いダコなども見られます。

治療方法

外用薬

サリチル酸ワセリンの外用薬の使用により、硬くなった角質をやわらかくします。

角化部位を削る

やわらかくなった角質を、メス、やすり、ハサミなどを使って削り取ります。

魚の目とタコの違い(見分け方)

魚の目とタコの違い(見分け方)

共通する部分も多い魚の目とタコですが、違いに着目すると、比較的容易に見分けることができます。

  魚の目 タコ
症状・見た目
  • 皮膚が硬く厚くなる
  • 中央部に芯がある
  • 時に歩行困難になるほどの痛みがある
  • 皮膚が硬く厚くなる
  • 芯はない
  • 基本的に痛みはない
部位 足裏 足裏、足指、くるぶし、手のひら、手指など

タコ・魚の目を放置して重症化すると危険!

タコや魚の目そのものは、基本的に急を要する病気ではありません。
しかし、特に足の感覚が低下している糖尿病神経障害の方は、気づかないまま重症化し、感染や潰瘍、さらには壊疽などを合併するおそれがあります。
また糖尿病神経障害は足の変形が起こることがあるため、そこから足裏に偏った負担がかかってタコや魚の目が引き起こされる、というケースも見られます。
糖尿病の方は、タコや魚の目、あるいは小さな傷などに日々注意を払い、気づいた時にはすぐに受診するようにしてください。

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