ほくろ除去

ほくろの種類

 

ほくろの種類ほくろには、さまざまな種類があります。
ほとんどは良性ですが、検査をしてみると実は悪性腫瘍(メラノーマ)だった、ということもあります。
ここでは、比較的よく見られるミーシャー母斑・ウンナ母斑・クラーク母斑・スピッツ母斑に加えて、珍しいタイプの青色母斑・獣皮様母斑についてもご説明していきます。

ミーシャー母斑

首・顔・頭部に好発し、ドーム状の見た目をしています。毛が生えていることもあります。
幼少期に発生した場合、年齢を重ねるにつれて徐々に膨らんでいきます。
一方で色については、黒褐色から少しずつ薄くなっていく(まわりの皮膚と同じ色に近づいていく)という特徴があります。
直径は1センチ未満であることが多いものの、深く皮下脂肪に達していることがあります。

ウンナ母斑

体幹、上腕、太腿などに、思春期~30代にかけて好発します。
直径1センチ程度のものが多く、やわらかさのある粒状あるいは桑の実状の隆起を有します。
色は、多くが黒色~茶褐色です。
なお、先天的なウンナ母斑の場合、後頭部やうなじでの頻度が高くなります。こちらは9割以上が、3歳くらいまでに消失します。

クラーク母斑

全身のどこにでも発生し得る、平らで楕円形のほくろです。手のひら、足裏にできることもあります。色は黒色~黒褐色で、中央部分がやや色濃くなっています。
また、中央部のみ隆起することがあります。
もっとも頻度の高いほくろであり、大きさはおおむね1センチ未満です。

スピッツ母斑

若い人に発生しやすいほくろであり、60歳以上での発生はごく稀です。また、多くは幼児期に発生し、赤色~茶色~黒色とさまざまな色調を見せます。
通常は1センチ未満ですが、急激に大きくなることがあります。短期間で大きくなった場合には、悪性腫瘍との鑑別のためにも、皮膚科などを受診してください。

青色母斑

手、足の甲、顔などに好発する、濃い青色~黒色のほくろです。
大きさは1センチ未満で、小さく隆起しています。表面はツルツルで、やや硬さがあるのが特徴です。
稀に、悪性化することがあります。

獣皮様母斑

先天性であり、年齢とともに大きくなるほくろです。
直径は10~20センチにもおよび、全面的に太い毛が生えているという特徴を持ちます。
全身のどこにでも発生し得るほくろですが、腹部、背中、顔での頻度が高くなります。
悪性腫瘍との鑑別が必要になります。

ほくろは癌化する?ほくろと間違えやすい悪性腫瘍

ほくろは、基本的に良性です。見た目上問題がない場合には、放置していても構いません。
一方で、実は悪性腫瘍であったという場合や、ほくろががん化する場合があります。
そういったものについては、早期発見・早期治療が必要になります。

悪性黒色腫

皮膚の中にある色素細胞ががん化したものです。
進行が早く、転移の可能性もあるため、もっとも注意が必要なタイプと言えます。
非対称のいびつな形をしており、正常な皮膚との境界が曖昧です。また、基本は黒色ですが、部分的な青色・茶色が認められます。頻度が高いのは、足裏、爪下です。数カ月で目に見えるほど大きくなることもあります。
一方で、高齢者の場合にはその進行が緩やかです。
上記のような特徴が見られる場合には、早急な受診が必要です。

有棘細胞癌

主に、表皮細胞が紫外線などの影響でがん化して発生します。
紫外線の当たりやすい部位だけでなく、服で隠れている部位に発症することもあります。
初期であればほくろ・シミ・イボに似た形態が認められます。その後進行すると、赤みを帯びたり、カリフラワーのように不規則に隆起したり、ジュクジュクと膿んだりします。
がん細胞が皮膚の奥まで侵入し、他の臓器に転移することもあります。

基底細胞癌

有棘細胞癌と同様、紫外線を主な原因として発生するがんです。
紫外線を浴びる機会の多い頭部・顔面に好発します。その他、外傷を負った部位に発生することもあります。
基本的には青みがかった黒色をしていますが、正常な皮膚と同じ色をしていることもあります。
丸く膨らんでおり、月日の経過によって中央部がへこんできます。表面に毛細血管が見えることや、鈍い光沢が認められることもあります。
転移はほとんどありませんが、治療が必要です。

皮膚科で行うほくろ除去の方法

CO₂レーザー

CO₂レーザーメスなどを使わずに、炭酸ガスレーザーをピンポイントで照射することでほくろを除去します。
出血が少なく、傷痕が目立たないという点も大きなメリットです。
照射直後は皮膚表面が削れていますが、通常はその後1週間~10日程度で皮膚が再生し、平らになります。
平らなほくろ、小さなほくろの除去に向いています。

切除法

メスでほくろを含む皮膚を切除し、縫合します。
根の深いほくろであっても、残さずに除去することが可能であり、再発のリスクが低いというメリットがあります。
ただ、切除を伴うため直線の傷痕が残ります。当院では、丁寧な切開と縫合により、できるだけ傷痕が目立たないように努めています。
直径5ミリ以上の、比較的大きなほくろの除去に適しています。

くりぬき法

パンチという器具で、ほくろを円形にくり抜く方法です。
縫合は必要なく、自然に傷痕が塞がるのを待ちます(2~3週間)。傷痕は、ニキビ跡程度のものであり、ほとんど目立ちません。
深い位置までくり抜けるため、再発のリスクは低くなります。
直径5ミリ未満の、比較的小さなほくろの除去に適しています。

ほくろ除去で跡が残らない方法は?

ほくろの除去で傷痕が目立ちにくいのは、レーザーまたはくり抜き法です。ただ、これらはどちらも比較的小さなほくろに対して行う治療であり、ほくろの大きさによっては、切開を伴う切除術が必要になることがあります。
当院では、切開の長さを必要最小限にすること、丁寧に縫合すること、また術後の管理によって、できる限り、傷痕が目立たないように配慮しております。
術式ごとの仕上がり、メリット・デメリットについて事前に説明を受けていただき、ご理解・ご納得いただいた方法で治療を行って参りますので、傷痕や再発が心配な方も、まずはお気軽にご相談ください。

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