脂肪腫(リポーマ)

脂肪腫の症状や特徴

脂肪腫の症状や特徴
  • 弾力のあるやわらかいしこり
  • まわりの肌と同じ色をしている
  • 徐々に大きくなる
  • 痛み、かゆみなどの症状はない
  • 指で触ると動く
  • 脂肪腫ができやすい体質がある(多発することがある)

脂肪腫ができやすい場所

脂肪腫は、全身のどこにでも発生し得るものです。
特に、背中、肩、首などでの頻度が高くなります。次に、上腕、太ももです。
足、頭部などにもできることがありますが、稀なケースです。

脂肪腫と悪性腫瘍(脂肪肉腫)の見分け方

脂肪腫は、良性の腫瘍です。一方で、脂肪肉腫という悪性腫瘍も存在します。
初期にはほとんど無症状であるなど、似通った病態を見せますが、脂肪肉腫の場合は短期間で急激に大きくなるという特徴を持ちます。
数カ月間で目に見えるほど大きくなったという場合には、脂肪肉腫を疑う必要があります。
その他、10センチを超えるもの、硬く癒着しているもの、痛みがあるもの、太ももにできたものについては、同様に脂肪肉腫の可能性を考慮した診断が必要になります。
なお、見た目で判断できない初期のものであっても、医療機関であれば良性・悪性の判定が可能です。気になるしこりができた時には、まだ小さくても、お早めに当院にご相談ください。

脂肪腫の原因は?ストレスも関係する?

脂肪腫の原因については、はっきりしたことは分かっていません。
外傷、遺伝、飲酒などとの関連性が指摘されています。

脂肪腫ができやすい人の特徴

  • 太っている方
  • 脂質異常症、糖尿病の方
  • 脂肪腫が多発した血縁者を持つ方

脂肪腫は自然に消える?放置すると…?

脂肪腫は自然に消えません

脂肪腫は、似た症状を持つ粉瘤と同様、自然に、あるいはスキンケアをして消える・小さくなるものではありません。

放置すると徐々に大きく…

脂肪腫は、放置しているとだんだんと大きくなっていきます。小さいうちに治療をすることで、傷痕も残りにくくなります。
また稀に、急激に大きくなって悪性化することもあるため、そういった意味でも早めに受診し治療を受けることが重要になります。

自分で取ることはできる?脂肪腫の治し方

脂肪腫は、皮膚の下に生じる脂肪のかたまりであるため、自分で治すことができません。
またいくら押しても、しこりが小さくなるということもありません。
時々、自分で取れたという声を耳にすることがありますが、それは脂肪腫ではなく、他のできものだと考えられます。
皮膚科などでの治療では、皮膚を切開し、脂肪腫を丸ごと切除します。
当院では、丁寧な切開と縫合により、できる限り傷痕を小さくできるよう努めています。
なお、少しでも疑わしい場合には、切除した組織について病理検査を行い、良性・悪性の診断をします。

脂肪腫は何科を受診するべき?

脂肪腫で受診する場合には、皮膚科や形成外科を選ぶのが一般的です。当院院長は、皮膚科・形成外科での豊富な経験がございますので、どうぞ安心してご相談ください。
その他、瞼など目の近くにできた脂肪腫については、眼科でも治療が行われることがあります。

TOPへ